「ん?からおけ。」


「それ、ただお前が行きたいとこだろ!」




突っ込んだ故、さらに突っ込まざるを得ない展開。


ここで、武琉が割り込んだ。




「行くか。」


「え?」




余りにさらっと言うため、瑠璃や咲来はもちろん、行きたいと言った本人さえ目をぱちくりさせた。




「何、行かねーの?」


「行く!」




まぁ、現金なわけでそこは即答。


優花は出していたペットボトルやらお菓子の箱やらを、鞄に詰め込んだ。




「よっし、行こう!」


初、活動!




「先生に言わなくていいの?」


ところが、咲来が不意に言った言葉にみんなが固まる。




「さぁ。」


優花は適当な返事で、部屋のドアに手を掛けた。




「そんな投げやりでいいの?!」