俺様執事に全てを奪われて

『んー、じゃあ、どこに行きたい?』

「どこも行かん!
仕事しろ、仕事っ」

『そんなにパパを仕事人間にさせたいのぉ?
過労死しちゃうよぉ』

カツカツと元のかかとが鳴る

少しずつわたしに近づいている

駄目だって

来るなよ…

「勝手に倒れてろ
…てか、海外でもう一人、か二人くらい兄弟を作ってよ」

『あー、それはぁ…無理
パパ、そんな元気がないんだなあ
身体は元気なんだぞ
ママも元気だ!
ただ…パパも息子がなぁ…元気がなくてぇ』

「あほらし
娘にそういうことを言うか?」

『だって聞くからぁ…パパは正直ものだしぃ』

元がわたしの隣に座る

ベッドがぎしっと軋んで、沈んだ

どうして隣に座るんだよぉ

元の手がわたしの太ももに乗る

『乙葉こそ、パパがいないからって彼氏を作ってないだろうな?
駄目だぞ
足の出るような短いスカートとか
胸が見えそうな服とか着るんじゃないぞっ
男は馬鹿だから、すぐその気になって手を入れてくるからなっ』

父親が力説している