俺様執事に全てを奪われて

「電話…してみない?」

愛子がにっこりと笑って提案をする

「嫌だ」

わたしは即刻却下をした

電話など

できない

言葉にするのが苦手なのだ


「携帯は?」

愛子が首をかしげた

「ある…が、電源を切ってる
どうせ、電源を入れるなり、元から電話がかかってくる」

「それって、乙葉さんのこと心配してるんじゃないの?」

心配?

違う

執事としてやるべき仕事をしているだけだ

わたしの身を案じているわけじゃない

何かあれば、元の責任なる

んで、父に怒られる

それが嫌なのだ

「怒ってるだけだ」

「そりゃ…怒るでしょ
家に帰ってこないで、連絡もつかないんじゃ…不安でイライラすると思うよ」

「違う」

元にはそういう感情があるとは思えない

いや…人間なのだから、あるだろう

だが、わたしにたいして

そういう感情を湧くとは思えない