俺様執事に全てを奪われて

愛子の部屋に入ると、わたしはベッドにどすんと座った

ベッドの上で胡坐をかきたい気分だが・・・

服装が服装だ

わたしは足を組んだ

「わたしは元が好きだ
ずっとずっと好きだった
でも今の元は嫌いだ
わたしの気持ちを全く理解してくれない
わたしの行動をわかってくれない
だから嫌いだ
嫌いなはずなのに、好きなんだ
むかついても苛々しても、やっぱり元が好きだ」

「そうやって、元さんに言いましたか?」

「え? たぶん、言ってない」

「言わないと
今の乙葉さんの気持ちを
口で言わないと、相手には伝わらないよ?」

そう…なのはわかっている

口にしなければ、相手の気持ちがわからないように

わたしだって気持ちをきちんと伝えるべきなのは

頭では理解している

…でも

言えないんだ

本心を言うのが、怖い

真実が言えない