俺様執事に全てを奪われて

「見合いだと?」

迎えに来た元の車中でわたしが聖子に言われた内容を告げた

「どうするんだよ」

「わたしに拒否権は与えられなかった
聖子の中ではすでに決定事項であり、中止は有り得ない」

「乙葉の両親に話せば…」

「話さなくていい」

わたしが潰す!

わたしの人生を狂わす人間は許せない

好きな人を好きな人生を歩んで何が悪い?

嫌いな人間と結婚をするより、よっぽと生活に潤いとハリが出るものだろ

好きなヤツがそばで見守ってくれてるから、頑張れるんじゃないのか?

違うのかよ

わたしは元の肩を見つめた

運転席で運転している

私は元がそばにいてくれてるから頑張れる

寂しくても、笑顔でいられる

有栖川との見合い

間違ってる