有栖川が携帯を出して、時間を確認する
わたしも携帯の画面をのぞいて、時間を見た
7時半か…
もうそんなに経っていたのか
10時まで帰りたい
父から電話が来る前に、終わらせて帰らないと
元が父に怒られる
わたしが勝手に決めた見合いで、元が怒られるようなことはさせたくない
「…てことで、有栖川…下の名前のほうが親しみがあるかっ
聖一郎、着ものを脱ぐ」
「は、はひ?」
有栖川が驚いて、声が裏返った
わたしはほほ笑むと、帯に手をかけてぬぎ始めた
「ちょ…ちょっと」
慌てて、有栖川が脱ぐのをやめさせようとしてきた
「脱がなくてどうする?」
「乙葉こそ、脱いでどうするんです?」
「そのお茶に口をつけたことにしなくてどうするんだ?
媚薬が入ってる身体で、目の前に餌があれば襲うだろ?
襲わせるのが今夜の目的なんだ
下着は何も身につけていない
だから、適当に脱いでそこらへんの畳に転がってる
あんたはまだ欲望が抑えらないっていう勢いで、そのまま家に帰ればいいだろ?
ここにいる人間たちは、朝まで私を解放する気はないんだ
あんたが帰れば、私も解放される」
早く帰りたいんだ
家に帰って、父の電話に出ないといけない
「わかりました
僕は背を向けてますから
適当に転がったら、言ってください」
「りょーかぁい」
わたしも携帯の画面をのぞいて、時間を見た
7時半か…
もうそんなに経っていたのか
10時まで帰りたい
父から電話が来る前に、終わらせて帰らないと
元が父に怒られる
わたしが勝手に決めた見合いで、元が怒られるようなことはさせたくない
「…てことで、有栖川…下の名前のほうが親しみがあるかっ
聖一郎、着ものを脱ぐ」
「は、はひ?」
有栖川が驚いて、声が裏返った
わたしはほほ笑むと、帯に手をかけてぬぎ始めた
「ちょ…ちょっと」
慌てて、有栖川が脱ぐのをやめさせようとしてきた
「脱がなくてどうする?」
「乙葉こそ、脱いでどうするんです?」
「そのお茶に口をつけたことにしなくてどうするんだ?
媚薬が入ってる身体で、目の前に餌があれば襲うだろ?
襲わせるのが今夜の目的なんだ
下着は何も身につけていない
だから、適当に脱いでそこらへんの畳に転がってる
あんたはまだ欲望が抑えらないっていう勢いで、そのまま家に帰ればいいだろ?
ここにいる人間たちは、朝まで私を解放する気はないんだ
あんたが帰れば、私も解放される」
早く帰りたいんだ
家に帰って、父の電話に出ないといけない
「わかりました
僕は背を向けてますから
適当に転がったら、言ってください」
「りょーかぁい」

