俺様執事に全てを奪われて


「告白はしたんですか?」

したよ

ああ、したさ

性格の良さそうな有栖川より、好きだって言ってやったよ!

ちくしょう

梅酒を飲んだ日のことを思い出すと

怒りで腕の筋肉が震えていきた

『やらねえよ
小娘に言われても、なんのトキメキもねえ』

「ぼ、僕は今、変なことを言いましたか?」

「ふ、ふえ…有栖川は意地悪だぁ」

わたしは有栖川の顔を指でさした

あの日のことを鮮明に思い出させてくれるなんて!

「あのぉ…で、告白は?」

「私は言った
でもあいつは『ふん』って笑って流したんだっ
一世一代の晴れ舞台だと思って、気合を入れて言ったのに
『小娘に言われても、なんのトキメキもねえ』とか言っちゃって、もう…むかつくっ」

「この座布団で頭を叩き割ってやる」

「無理でしょう
柔らかすぎますし」

「わかってるわよ
叩きたいのよ」

「お好きにどうぞ」