俺様執事に全てを奪われて

わたしは有栖川を睨んだ

気づいている

だが…小娘にはトキメキが感じられないそうだ

思いだしただけで、むかついてくる!

「す…すみません」

有栖川が慌てて、頭をさげる

「…で、どの方なんですか?」

「私のボディガード兼家の執事」

ボディガードとはちと格好良く言いすぎたかも

ただのお守り役だ

「はあ…」

「名前は須山 元って言うんだ
今日も来てる
車の中で、待ってるはずだ」

たぶん、な

見合いが終わったら連絡しろとは言われているが…

遠くには行ってないだろう、と思う

元の行動は正直、よくわからん

「中は暑いから、外にいると思いますけど」

「どこだっていい
私の見合いが決まっても、顔色一つ変えないんだ
むかつく」

それなりに苛々していたみたいだが

それは

わたしがきちんと話をしなかったからだろう

「いや…だから、それは気づいてない…じゃあ…」

だから気づいてるんだよっ!