俺様執事に全てを奪われて

廊下の窓に背をつけると、もう一度深呼吸をした

おかしいな

アレルギーでもなったのか?

あれは突然くる人もいるらしいからな

しかし…食ってないぞ?

わたしはまたクッキーの匂いを思い出す

「うっ」

わたしの胃が反応する

ゲップがあがってきて、わたしは口を押さえた

なんでだ?

おかしいだろ

「クッキーが食べたいんだが…」

廊下でぼそっとわたしは呟いた

美味しいのだろ?

なら…食べたい

なのに、どうして胃がむかむかするのだ

「乙葉、どうしたの?」

愛子が心配そうに廊下に出てきてくれた

手にはクッキーを5枚ほど持っている

相変わらずだな

食べることにどん欲だ