俺様執事に全てを奪われて

「どうしたんですか?」

「妻の帰りが遅いから、迎えに…」

元の視線がわたしに向く

それにつられて小山内先輩の視線が動いた

「妻?」

え?

は?

妻?

わたしは席を立つと、かあーっと体の体温が急上昇した

「まだ違うだろうが!
嘘を教えるな!」

わたしは元に怒鳴った

「いずれはそうなるだろ」

「いずれ…だろ
今は違う!」

「そんなに強く否定するなよな
帰ったら、押し倒すぞ」

「お…お、おし…
そういうことを人前で言うな!」