俺様執事に全てを奪われて

「ありがとう」

「どういたしまして」

わたしはベッドに腰をおろすと、ココアをじっと見つめた

甘い匂いが鼻腔をくすぐる

すぐにでも飲みたいけど、湯気がのぼるのを見ると熱そうだ

元はわたしから離れると、荷物の整理を始めた

「そうだ…
今日の旅行、どうやって父から許可を得た?」

「俺も行く…と行ったら、オッケーが出た
それだけだ」

「は?」

それだけ…って

ええ?

元がついてくれば、どこに行ってもいいのかよ!

それはぁ

元が執事として…というか子守役として認められているってこと?

子守役…ね

父は知っているのだろうか?

わたしと元がそういう関係になっていて

妊娠しているかもしれないって状況にあるって

…って検査薬によれば

妊娠してないんだが