俺様執事に全てを奪われて

『どうだった?』

トイレのドアの向こうから、元の声が聞こえてくる

「1分待てよ!
ちゃんと説明書、読んだんだろ?」

わたしはトイレの中で叫んだ

…たく

気が早いんだよ

身なりを整えると、わたしは検査薬の棒を持ってトイレから出てきた

「どうだった?」

「まだ見てねえよ」

「早く見ろ」

「1分たってからだっていいだろ?
…てか
見ろ!
んでわたしに教えろ」

わたしは棒を元に差し出した

見る勇気が…ないんだ

妊娠してしまったら、どうしようという不安は前より薄くなった

でも完全に消えてしまったわけではない

元の気持ちはわかった

だが、父や母はどう思うか?

元の両親は?

そういうことを考えると胸の奥が痛くなる