ハァハァ息を切らしながら、 やっとの思いで門をくぐり抜けた。 まるで、マラソン何千キロを走りきったかのような、 達成感。それより強いのが、疲労感… 「…お願い…しま…す…ゼーハァー…」 死にそうになりながらも、なんとか自転車を警備員のおじさんに預けて、 そして、辺りを見渡すと校庭に集まる生徒たちを発見した。 何をしてるかと思いきや、クラス発表を見ているようだ。 どうやら、何とか間に合ったみたいだ。