「今日で、その姿を見るのは最後か…」



「…うん。そだね」




部屋に入ってきた拓斗が優しく微笑んで近づいてきた。



「ご両親、来られるんだって?」




「うん!大丈夫って言ってたよ」



忙しい両親だけど、何とか調整できて卒業式には来られることになっていた。






「よかったな。…俺も行きたかったけど…」



そう言って落ち込む拓斗。