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「……で、……」
「………な?いい案だろ!」
「声が大きい。愛莉が起きるだろ」
どのくらい眠っていたのだろう。
まだはっきりとしない頭に誰かの会話が入ってくる。
「悪い、じゃあ俺行くわー」
ドアの閉まる音。
それに続いて、私の横たわるソファが揺れた。
…誰か、座った
拓斗…?
あ、ここ会社か…。
私、なんでいるんだっけ…?
だんだんと意識がはっきりとしてきて、大事な事を思い出した。
寝すぎた!会議は!?
「…え!いま何時!?」
「あ、起きた」
飛び起きた私を、ソファで資料を読んでいた拓斗が笑いながら見ていた。


