「綺麗だな、愛莉」

「お父さん…」

扉の前にいたお父さんが嬉しそうに笑った。


「しばらく会えなかった間に、大人になったんだなぁ」

昔を思い出すように懐かしそうにそう言ったお父さん。


優しい瞳、
大好きなお父さんの笑顔。


「お父さん、ありがとう」

今まで大切に育ててくれて、守ってくれて、
愛情をそそいでくれたお父さん。


「拓斗くんと交代だな。幸せになるんだぞ?」

「…うん!」


涙を堪えて何度も頷いた。