「拓斗、愛莉…おめでとう」 嬉しそうに笑ってそう言った裕さんはお姉ちゃんを手招きする。 「さーて、愛莉ちゃんの顔見たし先に行くか」 そのまま裕さんはお姉ちゃんと共に手を振って出ていった。 「…ありがとな。裕」 二人だけになった室内で、 拓斗が呟くのが聞こえた。