「いいんだよ」


そう言うと拓斗は体を少し屈め
「愛莉の帰るの場所は俺の腕の中…だろ?」と耳元で囁いた。



「もう!」


どうして拓斗ってサラッと私が喜ぶ言葉を口にするんだろ。


恥ずかしくってそれは口には出さなかったけど、
拓斗には伝わってしまったかもしれない…



「さて、じゃあ俺達の家に帰ろうか」


「うん!」


こうして私達は帰路につき、
私の高校生活は幕を閉じたのだった。



高校生編  END