押し込めることで 生きてきた 遠くに聞こえるものを 決めつけたまま 迫ってきていたって 遠くに聞こえるように 思い込んで 逆剥けをむいてみて 小さく痛む指を 無意味に握る手を 激しく爪立てて 切っちゃえば終わり だって気付かずに 一週間後爪切りしちゃって 無意味さに涙したんだ 呑みこんだ涙には 空っぽの自分しか いなかった