洞窟の中は真っ暗だった。

鬼はこの闇の中、何がどこにあるか
知っているようで、慣れた手つきで
火を松明につけた。


「!!…すごい…。」


洞窟の内部は広い構造になっており、
住みやすいように改造してあった。


緋昏は松明を部屋の四方に置くと、
美鈴を振り返って、

「飯にするか。」


と、言った。