「あんたが気付いてないだけで、本当は関わってるのかも!」 「え…でも鬼隠しなんてさっき初めて聞いたし…。」 「…祭の帰り。」 「え?」 「わかった、祭の帰りだ! あの時、籠を担いだ村長達見たよね?」 「あー…見たと思う。」 「それでだよ!見たことで関係者になっちゃったんだよ!!」 うん。我ながら冴えてる! 「うーん、そうかなぁ? でも美鈴ちゃんが言うならそうかも…。」 尚太郎はなんとかく腑に落ちないような顔をしていたけれど納得したようだ。