「はっ?………鬼隠しって何?? 神隠しのお友達?」 「そう…………じやなくてちがう!! あんたはなんでか知らないけど梅子殿のこと覚えてたみたいだから教えてあげる。 梅子殿はね、村を救うために鬼の贄になったの。」 「………贄?」 「そう。だから雨が降ってる、降り続いてる。」 「それ本当?」 「嘘言ってどうすんのよ。」 「………雨降ってよかったって思ったけど、そんなことがあったなんて知らなかった…」