それから三日三晩雨は降り続き収まる事を知らなかった。
干上がっていた川もこの大雨で反乱しようとしていた。
分厚い雲は動くことを知らないのか、その上にあるはずの太陽は覆い尽くされ
本当にそこにその存在があるのか、疑ってしまうほど見事な黒い雲に支配された空。

あれだけ雨を願い、祈り、待ちわびていた村人たちもさすがにここまで降られては
逆に迷惑・・・
というか迷惑どころの話ではなくなっていた。


「川の決壊」
「作物への被害」
「土砂崩れ」

などなど、晴れによる弊害も恐ろしいものだが
雨による弊害もまた恐ろしいものである。

そこで村人が願うこと。

“この大雨を止めてほしい”


そして2人目の犠牲者を生みだすことになる。