アメリカンな日々

「へぇー・・・」
その家は見るからに高級そうなマンション。
日本で言えば、六本木ヒルズ的な?

家に着くと、夜の間ずっと家の中を探検状態だった.

「あっ!お兄ちゃんとなつき?」
お母さんがふと私達二人を呼んだ。
「何?」

「あなたたち明後日から学校だから、明日にでもいろいろ準備しときなさいよ?ノートとか必要でしょ?」

「ちょっと待って!!明後日?急じゃない?」
いきなりのことで焦るあたし。
「お兄ちゃんは、出来がいいし心配なかったんだけど、なつきはねぇ?普通の子よりできるんだけど何か抜けてるし・・・ほら!!しかもアメリカの学校って日本の大学みたいにカリキュラム制だし、遅れたら嫌でしょ?」

「なっ・・・」

「いいよ。母さん。学校は早めに行きたいし、明日なつきと買い物でもしてくるよ」

「ちょ・・・お兄ちゃん話を勝手に進めないでよ!」

「お前なぁ、いいかげん自分のこと分かれよ!アメリカの学校はなぁ、日本の学校と違って弱肉強食なんだよ!お前海外ドラマ好きなのにそんなことも分かんねーのかよ」

「だってあれは、ドラマの世界・・・」

「バーカ。明後日自分の目でよーく確かめてみろ!!」