~次の週の金曜日~ 「露衣くんっ、一緒に帰ろ??」 すると、露衣くんはジッと私を見た。 (え…何??何か付いてる??) 「……いいですよ」 「そっかぁ、やっぱ無理だよ…ね?? ……って、いいのぉ!?」 予想外の答えに私は戸惑った。 すると露衣くんは私の一歩前を歩き始めた。 私は露衣くんの一歩後ろを歩く。 何故だか何も話せなくて 私はただただ夕陽で赤く染まった露衣くんの背中を見ていた。