初恋アンドロイド

「も…帰ろッ露衣くん!!」

「はい」

私は自然に露衣くんの手を引いて教室を出た。


校門を出て

「あ…ッ、ゴメン」

私はパッと露衣くんの手を離した。


「いえ…」

………

そーだよね。

これぐらいでドキドキしないよね。


私だけこんなにドキドキして焦るなんて…なんかムカつく。


私はチラッと露衣くんを見た。

「…!?」


露衣くんの顔がちょっぴり赤く見えたのは

きっと夕日が出てたからだよね。


「はぁ~…もーいいや。早く帰ろ」

「はい」