「幸せに、なりましょうね…?」 お母さんがぼくを抱いている。 優しい。 その上から、お父さんがぼくたちを包み込んでくれている。 暖かい。 ふたりの表情はとても優しく、幸せそう。 「あぁ。そうだな」 お父さんの声がする。 お父さんの大きな手が、ぼくの頭に向かって伸びてくる。 ちょっと、こわい。 だけど、予想とは全く違って。 ものすごく柔らかく、ぼくの頭を滑っていく。 お母さんが笑ってる。 お父さんも笑ってる。 だからぼくも、精一杯の笑みを浮かべたんだ。