グイッ!!



握り返された・・・



「ヘッ?」



声が裏返る。



「手つなぎたいんだろ?」



んだよ、とでも言うように翔はあたし見る。



「あ・・はい」



つい敬語になってしまう。



だ、だって!



びっくりするじゃんねー?



い、いきなりだから。



「いちいち自分の世界に入ってんじゃねーよ。

ってか人多・・」



人の多さを見てため息をつく翔。



まぁ人多いけどさ・・



彼女といるときは普通もっと楽しいんじゃないのかなぁ・・?



あたしといてもつまんないのかな?



なーんて思ってしまうあたし。



「おまえもそんな格好で来るし・・・

行きたくねー・・」