「いった~」




そう言いながら振り返るとそこにはなんと・・




翔が腕を組んで立っていた。




「しょ、翔!!

く、来んのはやいね~」




心の準備が出来てなかったから戸惑ってしまった。




「おまえこそ・・

そんなに俺と会うのが楽しみだったわけ?」




最後にフッと鼻で笑って10センチ以上背が低いあたしを見下ろす。

ってかあたりまえじゃん!!




楽しみだったに決まってんじゃん!!




でもそんなことは恥ずかしくていえない・・・




「そんなんじゃないもん。

ただ・・・気分的に?

早くいってみようかなー?なんて」




素直じゃない自分に腹がたってくる。




「意味わかんねーこと言ってねーでさっさと行くぞ」

そう言って翔はさっさと歩き出してしまう。




なんで先行くんだよー!




今日はせっかく浴衣まで着てきたのにノーコメントかい!