「よし。教室行こう!私が守ってあげとかなきゃ。」

りまはいつものあの明るい顔を見せて笑った。

りまとは結構昔からの付き合いだ。

大抵お互いの事は分かっている。

りまはよく私に相談とかしてくるけど私はそう滅多にしない。

心配かけると思って…

でもそれが余計りまに心配を掛けていたんだね。

私にはりまという見方がいる。

それだけで私は強くなれる気がする。

「ほら、愛華行くよッ」

屋上の入り口のところでりまが私に向かって手を振る。

「うんっ」

私はりまの所に走り出した―――


見方がいるから大丈夫と思っていた私だけど、

イジメは思った以上に酷くなっていったんだ。