「郁ーーーっ!!!!!」 イズの叫び声が、俺の耳に届いた。 バスは道を曲がって。 直ぐにみんなは見えなくなった。 イズから受け取った小さなキーホルダーを握り締める。 零れ落ちそうになる涙を、俺は必死に我慢した。 忘れない。 例え、離れても。 俺にとってイズは最高の幼なじみだから。 ・・・大好きでたまらない、初恋の人だから。 忘れてやるもんか。