外に出て、大きく息を吸い込んだ。



凛とした冷たい風が気持ち良かった。




歩きながら、ナッチはレコ大が誰だったとか紅白の話しとか、あたり障りの無い話しをしてくれた。


気を使ってくれているんだね



手袋を忘れたみたいで
両手をこすり合わせていた




「これ、片方使って♪」


私は片方の手袋を差し出した。

ナッチは嬉しそうに自分の手にはめた。



「あったかいね」