私の道 ―(実話)―

助手席から、あすかさんが降りた。



エンジンは、かかったまま

陸に手を振っている



幸せそうな笑顔




悔しいっ!

ぜったい許せないっ!



陸の車は走り去った

あすかさんはマンションの階段を上り、2階のすぐ角の部屋にカギを開けて入った。



「お客さん、どうします?まだあの車を追いますか?」

「いいです、ここで降ります」