私の道 ―(実話)―

タクシーで家に着く間、
ナッチは何も聞かなかった。

多分、そんなナッチだから私たちは親友なんだと思う。



私は抜け殻のように
ナッチに寄りかかっていた。



家の前についても気づかなかった。



「梨華、ついたよ。いつでもメールして、電話でもいいし」

「うん…ありがとう」