私の道 ―(実話)―

「梨華!だいじょうぶ…?」

私の肩を支えてくれたのはナッチだった。



「ナッチ!どうして…」

「梨華に何度もメールしたんだけど返事無かったし、心配だから来ちゃった」



ケータイ…

電源切ってたことすら忘れてた。


「ごめん、電源切ってた」


「受付の人に言ったら、付き添いはダメって言うから外で待ってたの」

笑顔で言うナッチの手は冷たくなっていた。



友達のありがたみを知った。



「ナッチ…一人で心細かった、本当は産みたかった!」

「わかってるよ何も言わなくても、さぁ帰ろう、送っていくから」