私の道 ―(実話)―

次の日の朝。


病室から、ぼんやりと外を眺めていた。

風が強く吹いていて寒そうだった。



看護師さんに声をかけられた。

「9時になったら荷物を持って、待合室に来てください」


いよいよなんだね…




表情の曇った私に、看護師さんは優しく言ってくれた。

「麻酔で眠った状態だから、目が覚めたら終わってるからね」


終わってる、か

そんな簡単に………




ごめんね、赤ちゃん。



なにもしてあげられなかったね…。