会計を済ませて外に出ると雪が降っていた。



「ホワイトクリスマスになったね」

「じゃあ、次はお決まりの夜景の見えるレストランでディナーする?」


「本当!?でも今日なら予約しないと入れないよ」

「実は…予約してあるんだ!」

「すごーい!嬉しいっ、なんか夢みたい!!」



人目も気にせず陸に抱きついた。




「これくらいしないと、今までの罪ほろぼしに」

「ん?じゃあ~まだまだ足りな―――い!」

「調子にのんなっ」


チュッとキスをされ、ますます幸せ気分になった。




寒い風が吹く中、私の心だけは常夏のようだった。