マフラーの重低音が真夜中の住宅街に響きわたる。


“もう着いたんだ!”

嬉しくて顔がニヤける。



化粧も服も中途半端だけど仕方ない。



あんなに落ち込んでいたのがウソのように生き生きしてる。




募る気持ちをおさえながら、足早に家を出た。