些細な事で笑えたあの頃

そんな君の笑顔も今は見れなくて

隣を歩いてた君の淡い香りは

ずっと前に風に流されてしまった



君との思い出は僕の両手から

砂時計みたいに零れ落ちて

必死に穴を塞いでも

わずかな隙間から逃げていく


淡々と時を刻む世界だけど僕は一人

薄れゆく思い出の中で立ち止まったまま

またあの頃みたいにって

叶わない微かな夢を見てるんだ



ふと思い出してしまう君の姿を

目を閉じて消そうとするけど

瞼の裏 頭の中 心の奥

全てに焼き付いた君は消えずにいる



君との思い出は僕の心に

蜘蛛の糸みたいに巻き付いて

必死に振り払っても

複雑に絡まっていく


淡々と時を刻む世界だけど僕は一人

薄れゆく思い出の中で立ち止まったまま

またあの頃みたいにって

叶わない愚かな夢に溺れてるんだ



涙が枯れて声が枯れて

毎日が白と黒に染まっていく


それでもその先にあるのが希望なら

少しずつでも前に進もう



君との思い出は忘れないよう

砂時計に込めるんだ

これから先

何度も何度も思い返せるように



淡々と時を刻む世界の中で僕は一人

色褪せない思い出を心の中に深く刻む

あの頃の君と僕みたいに

途切れないように繋がるように




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