「…っ、ダメ!!」
まだ朝だよ!?
つい数時間前までしてたんだよ!?
「い、イヤッ!!まだ朝なんだから」
唇が離れると、あたしは必死で悠河を説得した。
だけど、ラブオーラ全開の今の悠河は、全く聞く耳を持たない。
あたしの首もとに顔をうずめて、何度も何度もキスを繰り返していた。
そしてチクリと首筋に痛みを感じた瞬間
「……ッ」
思わず甘い声が漏れて、慌てて口を両手で塞いだ。
「いい声……朝からそんな声聞かされちゃ収まんねーよ」
ニヤリと笑うと再びキスを繰り返す悠河。
「……ダメッ、……んもうっ、気合いで抑えてよーーーッ!!」
あたしは力一杯悠河の身体を押した。
このままじゃ本当に流されちゃう!!
でも返ってきた言葉は
「無理」
の一言。
そんな……
そんな……
「こっちが無理ですからーーッ!!」

