やっと唇が離れたと思ったら、悠河がペロッと舌を出しながら「ごちそうさま」とニッコリ微笑んだ。
「な、な、まだ歯磨きしてないのにッ!!」
「……突っ込むトコそこかよ?」
呆れたようにため息をついた悠河が、何かを思い出したように突然顔を緩めた。
「お前、カラダ大丈夫か?」
「え?……何で?」
「だって一晩中やりまくってただろ?オレたち」
「そ、そんな大きな声で言わないでよ!バカッ!スケベッ!!変態ッ!!」
今の会話を誰かに聞かれたんじゃないかと急に不安になったあたしは、周りをキョロキョロ見渡した。
「オレたちしかいないだろ……」

