「光姫……」
悠河があたしのために流す涙は、これで何度目か分からない。
だけどもう、こんな悲しい涙は流させないと誓うよ。
「オレも」
「え?」
「ありがとう。……美姫のパパにしてくれて」
泣いているくせに、とても柔らかく笑った悠河。
そんな悠河を見て、悲しくもないのにあたしまで涙が溢れた。
「悠河にお願いがあるの」
「なに?」
ずっとずっと気になっていたくせに、目を瞑って逃げていたこと。
あたしにはまだ、しなきゃいけないことがある。
「一緒に行ってくれる?」
「……どこに?」
「お墓参り」
悠河の眉がピクリと動いた。

