とても短い美姫の人生。
だけど、美姫もまた幸せな人生だったんだと願いたい。
例え多くの人が美姫を知らなくても、美姫を知る人たちが、今もこんなにも美姫を愛してくれているから。
きっと感じ取ってくれたと思う。
とても愛されていたことを。
そして今も愛されていることを。
明日から少しずつ空を見上げて、微笑みかけてみよう。
……もちろん、美姫に。
一歩ずつ、ゆっくりだけど、上を向いて踏み出して行けそうな気がする。
「悠河」
「なんだ?」
「大好き」
「え……」
「あたしを、美姫のママにしてくれてありがとう」
この人とずっと一緒ならーー……

