気付いたら、ギューッとあたしの体は悠河に包まれていた。
「え、えッ!?」
「今のは完璧誘ったろ?ラブラブしようってお前……夜、覚悟しとけよ」
何の話をしているのかすぐに分かった。
それに悠河の顔、ニヤけすぎ……。
きっとあたし、また悠河の『変態スイッチ』入れちゃったんだ。
「光姫、ハネムーン中くらいハメ外していいか?」
「ホントにハネムーン中だけ?」
「……たぶん?」
「何よ、たぶんって」
あたしは悠河の胸の中でクスクス笑った。
「いいよ?ホントに1週間だけだからね?」
ハネムーンくらいは、悠河のワガママ聞いてあげるよ。
「悠河様、間もなく到着致します」
それは待ちに待っていた知らせ。
とうとう着くんだ……
憧れの地へ。
悠河と2人っきり。
ラブラブな時間を過ごせるといいな……。