社長なのに、こんなに長く会社を離れていていいはずがない。
だけど悠河は何よりもあたしを最優先してくれる。
とても嬉しくて幸せなことなはずなのに、その度に罪悪感でいっぱいになった。
「ふぅ……ッ」
悠河がいないから、今なら泣いてもいいよね?
大切な美姫だけじゃなく、今あたしは悠河から大切な仕事まで奪おうとしている。
社長としての大切な仕事を。
こんなあたしが、これからも悠河の側にいていいの?
悠河を幸せにできるの?
その資格があたしにあるの?
いくつもいくつも自分に問いかけてみるけれど、たった一つの答えにしか結びつかない。
あたしは──……

