旦那様は社長 *②巻*


社長なのに、こんなに長く会社を離れていていいはずがない。

だけど悠河は何よりもあたしを最優先してくれる。


とても嬉しくて幸せなことなはずなのに、その度に罪悪感でいっぱいになった。


「ふぅ……ッ」


悠河がいないから、今なら泣いてもいいよね?


大切な美姫だけじゃなく、今あたしは悠河から大切な仕事まで奪おうとしている。

社長としての大切な仕事を。


こんなあたしが、これからも悠河の側にいていいの?

悠河を幸せにできるの?

その資格があたしにあるの?


いくつもいくつも自分に問いかけてみるけれど、たった一つの答えにしか結びつかない。


あたしは──……