旦那様は社長 *②巻*


な、な、な、……何がどうしてそんな解釈になるの!?


あたしの目の前でシャンパングラスを片手に寛ぐ悠河に、開いた口が塞がらなかった。


「そういうことだろ?2人っきりの時間って」

「ち、違うから!!」

「……じゃあどういう意味だ?」


「あたしが言いたいのは夜のことじゃなくて……。いきなり夫婦になって恋人らしい時間なんてなかったから、もっと2人だけの時間を大切にしたいってこと!!」



「……どう違うわけ?」


まったく伝わらない。

あたしはガクンと肩を落とした。


どうして……?

どうして分かってもらえないんだろう。


その時、ポンッと頭に優しい手が置かれた。


「分かってるよ、光姫。お前の言いたいことは」