な、な、な、……何がどうしてそんな解釈になるの!?
あたしの目の前でシャンパングラスを片手に寛ぐ悠河に、開いた口が塞がらなかった。
「そういうことだろ?2人っきりの時間って」
「ち、違うから!!」
「……じゃあどういう意味だ?」
「あたしが言いたいのは夜のことじゃなくて……。いきなり夫婦になって恋人らしい時間なんてなかったから、もっと2人だけの時間を大切にしたいってこと!!」
「……どう違うわけ?」
まったく伝わらない。
あたしはガクンと肩を落とした。
どうして……?
どうして分かってもらえないんだろう。
その時、ポンッと頭に優しい手が置かれた。
「分かってるよ、光姫。お前の言いたいことは」

