身体を真っ二つにひきちぎられそうなくらいの痛みが何度も何度も襲ってくる。
「やめて……」
そう訴えると、その度に誰かの声が聞こえてきた。
「大丈夫」
不思議とその声を聞くと、痛みと息苦しさから解放されて安心できた。
「光姫」
あたしの名前を呼ぶ優しい声と
「ごめんな……」
悲しくて切ない震える声。
「ごめんな」という言葉が耳に届くと、なぜかお腹に激痛が走る。
痛い……痛いよ……
だけどその時、もう一人のあたしが目の前に現れてこう言ったんだ。
「しかたないよ。だってあんたが悪いんだから」
「苦しい?だけど当然の報いよ。あんたは大切な人を失望させたんだから」
言葉が鋭い刃(やいば)のように胸に深く突き刺さって、そのままあたしの身体に溶け込む。
より一層痛みは増した。
「やめて……」
冷たい瞳で見下ろすもう一人のあたしに手を伸ばすと、その手に温もりを感じて、暖かい光が全身を包んだ。

