目が覚めた時、あたしの腕には点滴の針が刺されていて、個室のベッドに寝かされていた。
見覚えのある部屋。
ああ……そうか……。
初めて美姫がお腹にいるって分かった時に過ごした部屋だ。
……美姫。
「美姫!?」
勢いよく起き上がると、視界がグルグルと回った。
気持ち悪い……。
お腹を庇いながらその場にうずくまる。
美姫は……
美姫は今……?
その時ガラッと扉が開いた。
「光姫!?」
大丈夫か!?と言いながら急いで駆け寄る悠河。
広い胸に抱き締められると、急に切ない思いが込み上げてきて涙が溢れた。
ここで寝かされていたということは……
さっきの夢の意味は……
「も…ッ…美姫……いなくなっちゃった…?」
全てがその答えに繋がってしまう。
美姫はもうどこにもいない。
あたしのお腹にも。
そんなの……
「いやあぁぁぁぁぁ」
イヤ…イヤだ…イヤだ…イヤだ…イヤだ…
「美姫──ッ!!」
泣き叫ぶあたしの顔を持ち上げ、悠河は言った。
「美姫はまだいる。お前の中にちゃんと。……だから……もう泣くな」

