「言ってくんなきゃ分かんない…。もう言いたい事は言い合おうって…約束したじゃない」
「別に何も…。本当に疲れてるだけだから」
「嘘ッ!!今日だけじゃない…最近の悠河、おかしいよ」
「……いつも通りのつもりだけどな」
「…っ、あたし…何か怒らせるようなことしたの?」
視界がどんどん滲んでいく。
まるで今のあたしと悠河みたいに、周りがぼやけて何も見えない。
早く抜け出したい……こんな状況。
苦しいよ……
悠河……
「あたしたち…っ、パパとママになるんだよ?」
今のあたしたちに、なれるのかなーー…
そんな大役、務まるのかな。
「何が言いたい?」
「今のあたしたちじゃ…自信ない。このままじゃあたし、赤ちゃんなんて生めない!!」
「バカなことを……」
「バカじゃない。今のあたしたちが親になったら、子供が可哀想だよ」

