純春「じゃあ開けるぞ」


緊迫した空気の中、純春が教室のドアに手をかける。


ガララララッ


ドアを開けた瞬間、中にいるクラスメートが一斉にこちらを向く。
皆、眉間に皺を寄せていたがすぐに嬉しいため息へと変わった。



「なんだぁー…
お前らかよぉ」

と、胸を撫で下ろしたのは、伊織 大使(いおり たいし)だ。



騎士「なんだー、ってなんだよ」



そう呟いた刹那、

「No.2、No.21、No.37、早く席に着け。
No.4、口を慎め。」


すると、教壇にもたれ掛かっている髭を生やした男がガチャリ、と冷たい音を立てこちらへ銃らしき物を向けた。